家族が危篤になったら、どのような準備をしておくべきなのでしょうか?
知っておくだけで、そのあとの流れがスムーズになり、故人とゆっくりお別れをすることができます。
危篤になったら連絡すべき人
危篤ということは、残念ながら家族の息は長くありません。
ですから、早いうちに準備を済ませて、できるだけソバに寄り添ってあげましょう。
もし危篤になったら、連絡をします。連絡する範囲は基本的に以下のとおりです。
- ・家族
- ・三親等以内の親族
- ・交友がある友人、知人
- ・会社関係
基本的には親しい友人に連絡を入れますが、絶対ではありません。
たとえば三親等以内の親族とはいえ、交友がない場合には無理に連絡を入れる必要はないでしょう。
また、家族葬で葬儀を行う予定であれば連絡を入れる時点でその旨を伝えておきましょう。
臨終を迎えたら
息を引き取ると、医師から死亡宣告を受けます。
そのあとは病院にもよりますが、「末期の水」をとることになるでしょう。
「末期の水」とは、故人にもう一度蘇ってもらいたいという願いと、次の世界での旅立ちにノドが渇かないように、という意味を込めて行われます。
臨終に立ち会った人は、新しい筆 or 割り箸の先にガーゼを付けたものに水を含ませて、故人の唇を潤していきます。
末期の水を行う順番は、血縁が深い順番に行います。
配偶者、子ども、故人の親、兄弟姉妹、子どもの配偶者といった順番です。
死亡届を提出しましょう
臨終を迎えたあとは、医師によって死亡診断書を作成してもらいます。
死亡した要因などを記載してもらい、死亡診断書を市役所に提出しましょう。
提出先は役所の戸籍課です。
また、合わせて火葬許可証の交付も必要です。
火葬許可証は24時間で受け付けていますので、なるべく早い段階での提出が望ましいでしょう。
こららの手続きは基本的には初めてだとむずかしいものです。
葬儀社に代行してもらうケースがほとんどですので、依頼することをおすすめします。
ご遺体の安置・搬送
亡くなったご遺体については、体を清める必要があります。
湯灌(お風呂に入れる)、清拭(アルコールで拭く)といったことでご遺体を清めましょう。
病院であれば看護師が死後措置の1つとして行なってくれることがありますが、場合によっては霊安室に移ったあとに葬儀担当者が行うこともあります。
また、死化粧を施すことで生前の表情を再現します。
目を軽く閉じ、髪の毛を整え、顔色をファンデーションで調整します。
着せる服については「死装束」と呼ばれる格好をさせます。
宗教、故人や遺族の意思によっては生前に好んでいた格好にさせることもあります。
葬儀社との打ち合わせ
ご遺体を安置でき次第、葬儀社との打ち合わせをします。
一般葬、家族葬、密葬など葬儀の種類を決めたうえで、どのような内容の葬儀にするのかを決めていきます。
費用なども葬儀社との打ち合わせによって決まってきますが、どのような葬儀を行いたいかによって葬儀社を選ぶようにしましょう。
たとえば家族葬を得意とする葬儀社もあれば、不得意な葬儀社もあります。
早い段階で葬儀社に相談しましょう。
一括見積りをつかえば、自分に合った葬儀社が簡単に見つかります。
危篤になったら、すぐに葬儀社へ相談することをおすすめします。