日本人の寿命は年々延び続けていますが、それに合わせて終活をはじめる人も増えています。
何事も準備は早いほうがいいと言われますが、終活については早すぎるのも考えものです。
いったい何歳から終活をはじめればいいのでしょうか?
終活をはじめるべき年齢と、正しい準備方法について解説します。
【目次】
みんなは何歳から終活を始めてる?
さて、終活をはじめるタイミングについて考えていきましょう。
まず知っておきたいのは、ほかのみんながいつから終活を始めてるかについてです。
健康食品や化粧品の製造・販売を行なっているSBIアラプロモ株式会社のアンケート調査をもとに、終活をはじめる年齢について見ていきましょう。
「終活を何歳からはじめるべきか」という質問に対して、70代〜という回答がもっとも多くなりました。
70代に次いで多いのが60代となっていますが、注目すべきが「配偶者がいなくなったら」という回答です。
やはり近くで同じ時間をともにする配偶者の存在の大きさを考えさせられる結果といえます。
自分が亡くなったあとのことを任せる人がいないことが、終活をはじめさせるキッカケになっているようです。
何歳からはじめるべきか、という答えに関しては明確に「◯◯歳からはじめる」というより、「自分の環境によって変化する」と考えるほうが正しいと言えそうです。
配偶者がいなくなったあと、自分の死後を任せられるのは子どもや孫になります。
配偶者にくらべれば、自分の家族や親族との関係性はどうしても薄い傾向にあります。
そういったことを考えると、残された人が困らないように早めに準備をしたいところですね。
男性と女性によって終活への意識がちがう
同じアンケート調査では、男性と女性に分けて「終活は必要か」という質問をしています。
性別に分けると男性は44.73%、女性は60.36%の人が終活を必要と答えています。
女性のほうが関心・意識が高いのは、ひとえに平均寿命のちがいにあると考えられます。
一般的に男性のほうが資産を持っていることが多いので、男性の終活も重要であることにちがいはありません。
いずれにしても、終活の重要性は今後ますます高まっていくことでしょう。
終活にはどんな目的・メリットがあるの?
テレビや雑誌などでは、終活という言葉が当たり前に使われるようになりました。
しかし、言葉がひとり歩きしていて、実際にはどんな目的で終活をすべきなのか知らない方も少なくありません。
終活をすることにはどんなメリットがあるのでしょうか?
終活でチェックしておきたいポイントと合わせて、終活をする意味について考えてみましょう。
「いつから始める?終活でやるべき3つのこと」でもくわしく解説していますが、終活でやっておくべきことは大きく3つに分けることができます。
- ・エンディングノートを書き始める
- ・自分の身の回りの整理をする
- ・どのような葬儀をしたいか決めておく
エンディングノートを書き始める
本屋に行けば「終活コーナー」が設けられているほど、いまエンディングノートが売れています。
エンディングノートとは、自分の家族や知人に伝えておきたいことを書いておくためのノートです。
生い立ちから趣味、遺産の相続まで自分に関するあらゆることを記しておくことができます。
エンディングノートに沿って記入をしていけば、終活が円滑に進むこと請け合いです。
自分の身の回りの整理をする
自分の身の回りの整理と言われてもピンと来ないかもしれませんが、わかりやすく言えば「持ち物の整理」です。
文字通り、物品の整理もあれば、有価証券・預金・不動産などを死後どのように扱うかまで広く決めておく必要があります。
写真や日記など人に見られたくないものはタイミングを見て処分しておきましょう。
また、遺産相続については事前にハッキリと決めておくことをオススメします。
終活のメインと言えるのは遺産相続といっても過言ではありません。
なぜなら、自分の財産をどのように相続するか決めておかないと自分の死後に家族や親族がモメることになるからです。
何歳から終活をはじめるかは大切ですが、特に物品については処分するタイミングがむずかしいと思います。
思い入れがあるものも多いでしょうし、処分に困るものもあります。
ですが、ここは死後に残された人の負担を考えて厳しく自分を律しましょう。
どのような葬儀にしておきたいか決めておく
終活において遺産の分配と同じくらいに大切なのが「葬儀の方法とお金」です。
さもすると「葬儀のことまで決めておかないといけないの?」と思われるかもしれません。
しかし、ご存知のように葬儀は非常にお金がかかる儀式です。
全国平均では約200万円もの葬儀費用がかかっています。
それだけの費用をどのように捻出するかは、自分でしっかり決めておきたいところです。
また、葬儀費用だけでなく「葬儀の内容」も決めておきましょう。
一般葬で弔問客をたくさん呼んで行うのか、あるいは密葬や家族葬で親しい人だけで行うのか。
自分の希望をあらかじめ決めておけば、残された家族も気持ちがラクになるはずです。
とはいえ、自分が希望する葬儀にどのくらいの予算が必要なのかは見当がつかないかと思います。
そんなときに便利なのが葬儀の一括比較サービスです。
自分の希望する葬儀形式はもちろん、それにかかる費用をカンタンに調べることができます。
もっとも安い葬儀社はどこなのか?を知ることができるのは、一括比較サービスだけです。
もちろん、今スグに葬儀を行わなくても、終活の一環として「どのくらいの費用がかかるか?」を調べておくのにも便利です。
「生きているうちに葬儀の相談なんかするの?」
と思われるかもしれませんが、終活ではごく当たり前に行われていることです。
何歳からでも、自分が思い立ったときに終活を始めるのがベスト。
まずは気軽に見積もりを出してもらいましょう。