市民葬をご存知ですか?
葬儀を行うには多くの費用がかかります。
ですから、病院から紹介された葬儀会社にそのまま依頼をすると経済的な負担が厳しくなるでしょう。
そこで検討したいのが市民葬です。
市民葬の費用相場はどれくらいなのでしょうか?本当に市民葬で費用は安くなるのでしょうか?
メリット・デメリットをしっかりと理解し、納得のいく葬儀を行いたいですね。
市民葬の費用相場はいくら?
まずはじめに、市民葬に必要な費用相場を紹介します。
市民葬の費用はおおむね20万円〜30万円が相場となっています。
この費用だけを見ると「やっぱり市民葬は安いんだな」と思われるかもしれません。
しかし、安易に考えるのは禁物。市民葬にはデメリットがあるからです。
その理由については、のちほどくわしく説明します。
市民葬ってなに?
まずは市民葬とは何のことなのか?説明していきましょう。
市民葬とは、市区町村などの自治体が葬儀の価格を安く済ませるように統一して提供する葬式のことです。
わかりやすくいえば、市区町村が紹介してくれる葬儀サービスといえるでしょう。
市民葬とはいえ、実際に葬儀を行うのは民間の葬儀社です。
市民葬・区民葬と聞くと、市区町村が運営している公共団体が行なってくれるというイメージを抱きがちですが、そんなことはありません。
利用ための資格としては、故人がその地域に住んでいたこと。
所得制限などはないので、だれでも利用できるサービスです。
市民葬の費用が本当に安いとは限らない
葬儀にかかる費用は全国平均で約200万円と言われています。
以前にくらべればだいぶ費用は下がってきてますが、それでも費用は全体的に高めです。
市民葬なら相当安くなるはず!そう思ってしまいがちですが、じつはそうとも言い切れません。
なぜなら、市民葬はあくまでも民間の葬儀社に葬儀を委託しているだけだからです。
つまり、ちゃんと安くて品質の高い葬儀社を選ぶほうが、結果的には葬儀費用を抑えることができる可能性があります。
市民葬・区民葬にはどんなデメリットがある?
市民葬・区民葬が安いと思って、むやみに依頼をしてしまうのは考えものです。
デメリットをしっかりと理解しておけば、どんな葬儀を選ぶべきか見えてくるでしょう。
市民葬・区民葬にはどんなデメリットがあるのでしょうか?
- ・最低限のプランなので、追加費用が多くかかる
- ・プランの変更にかかる費用が高め
- ・葬儀に必要な道具(棺など)が質素なつくり
- ・自分で好きな葬儀社を選ぶことができない
- ・指定されている斎場が遠方になる可能性がある
- ・祭壇は白木祭壇になることがほとんど
- ・故人や遺族の希望する葬儀を行えない事が多い
こうして取り上げてみると、市民葬・区民葬のデメリットは意外にも多いことがわかります。
デメリットをトータルして言えるのは「希望する葬儀が行えない」ということです。
市区町村が仲介しているので、基本的には「必要最低限」という考え方が色濃く表れてしまいます。
たとえば「祭壇は白木祭壇になることがほとんど」というのは、できるだけ費用をかけないようにするという市区町村の考え方がよくわかります。
白木祭壇とは、お花を飾らないシンプルな祭壇のこと。
お花を飾ることができないので、全体的に質素なお葬式になってしまうでしょう。
これは裏話になりますが、基本的に白木祭壇は使い回しです。
そうすることで、費用を安くすることができるのです。
市民葬・区民葬を選ぶなら、安い葬儀社のほうがいい?
市民葬・区民葬を検討しているのであれば、お住まいの自治体にしっかりと確認をとっておくことをオススメします。
なぜなら、ここまで説明してきたように市民葬・区民葬は思ったより費用を安くできないからです。
たとえば、葬儀社Aと東京23区のある区民葬の費用相場を比べると以下のようになります。
- ・葬儀社A 298,000円
- ・区民葬 238,380円
2つの費用相場をくらべると、「あれ、区民葬のほうが安いじゃん」と思われるかもしれません。
しかし、これにはカラクリがあります。
実はこの区民葬には棺桶、ドライアイス、安置にかかる費用、枕飾りなどの費用が一切含まれていません。
つまり、追加費用が多く発生してしまうのです。
いまの葬儀社は費用を安くしながら、内容の充実した葬儀を行うノウハウを多く持っています。
ですから、市民葬・区民葬を選ぶくらいなら、葬儀社に相談したほうが満足度の高い葬儀を行えるはずです。
葬儀社の検索は、一括見積りの活用をオススメします。
お近くの葬儀社から、葬儀費用の概算額をカンタンに出してもらえるので非常に便利です。