仮通夜という言葉を知っていますか?
葬儀はお通夜・告別式という流れで行うのが一般的です。
しかし、なかには仮通夜を行うこともあります。
そのときに僧侶にわたすお布施はいくらが相場なのでしょうか?
仮通夜についてくわしく説明し、合わせて葬儀費用の負担を軽くする方法を解説します。
仮通夜とは一体なに?
仮通夜とは、本通夜のまえに家族や親族など親しい人だけで行う通夜のことをいいます。
通夜は亡くなった翌日の夜に行うのが一般的ですが、仮通夜は亡くなった当日に行います。
本通夜に先駆けて行うのが仮通夜なので、家族や親族以外は参列しないのが基本です。
仮通夜を行う場所は、ほとんどが自宅。
最近は亡くなってから遺体の安置をするのみで、仮通夜を行うことは少なくなってきています。
仮通夜ではなにをするのか?
仮通夜は、わかりやすくいえば「本通夜の簡易版」といったところです。
自宅に枕飾りを施し、故人と最後の別れを惜しむ時間でもあります。
このときに菩提寺などから僧侶を読んで、枕経を行ってもらうことも少なくありません。
もし仮通夜で僧侶を呼ぶ場合には、お布施を少し多めに渡すことがあります。
相場にハッキリとした決まりはありませんが、仮通夜だけで渡すお布施ということは基本的にしません。
お布施はあくまでも葬儀全体での「施し」と考えるのが正しい認識です。
もし仮通夜で僧侶に気持ちを伝えるのであれば「御礼」として数万円包むようにしましょう。
仮通夜に特別なマナーはある?
さきほど説明したように、仮通夜では家族や親族など親しい人しか参加しません。
ですから、服装は地味で落ち着いた格好であれば問題ありません。
喪服は本通夜・告別式で着用すればいいので、仮通夜では私服でも良いとされています。
また、お香典についても理解しておきましょう。
親族が集まる場合には、お香典を受け取ることがありますが、金額は故人との関係性によって決まります。
両親、兄弟姉妹、祖父母などの関係によって1万円〜10万円を包むのが相場です。
仮通夜をするときは葬儀社に頼むべ?
仮通夜を行う人は少なくなってきていますが、故人との別れをしっかり行う意味では大切な儀式です。
仮通夜は自分たちだけで行うことは可能なのでしょうか?
結論としては、葬儀社にたのむのが一番といえます。
そもそも、臨終を迎えた段階で葬儀社に連絡を入れて、遺体の搬送・安置をお願いしているはずです。
ですから、その流れで葬儀社に仮通夜の相談をしてみるといいでしょう。
亡くなったその日に行うのが仮通夜ですから、自分たちで準備をする時間はなかなか持てないはずです。
葬儀社に相談すれば葬儀の流れを取り仕切ってくれますので、安心して故人との別れを迎えることができます。
仮通夜に必要な費用相場なども、葬儀社によって異なりますので、まずは見積もりをとってみることをオススメします。