葬儀には菩提寺の僧侶の存在が欠かせません。
最近は無宗教葬も広がりつつありますが、やはり日本では仏式が一般的です。
しかし、もし菩提寺が遠方にあるなら葬儀を行うのも一苦労です。
菩提寺が遠方にあるときは、どのようにすればいいのでしょうか?
【目次】
遠方の菩提寺でも連絡は欠かさず行いましょう
菩提寺というのは先祖代々のお墓があるお寺のことです。
家系にもよりますが、長年付き合いのあるお寺がほとんど。
つまり、それだけ関係性が濃いことが多いのです。
ですから、もし家族が亡くなった場合には必ず菩提寺に連絡を入れて下さい。
それが遠方であっても同じです。
のちほどくわしく説明しますが、菩提寺に連絡を入れないで葬儀をするとあとでトラブルになりかねません。
菩提寺への連絡では下記の内容をつたえてください。
- ・故人の名前
- ・生年月日
- ・死亡日時
- ・享年
- ・連絡した人の連絡先、氏名
菩提寺に頼むのが難しいときは?
菩提寺には故人の葬儀について連絡を入れますが、遠方だと来てもらうことがむずかしい可能性があります。
その場合には、菩提寺と同じ宗派のお寺を紹介してもらいましょう。
あるいは、葬儀社に僧侶を紹介してもらう方法もあります。
お寺との関係性が薄くなってきている現状があるので、葬儀社も僧侶の紹介に力を入れています。
必ず同じ宗派のお寺・僧侶を紹介してもらうこと
他のお寺、あるいは僧侶紹介サービスいずれにしても、必ず同じ宗派を紹介してもらうようにしてください。
その理由は、お墓への納骨のときに起きるトラブルを防ぐためです。
無事に葬儀を終えて、いざ菩提寺のお墓に納骨となったときに宗派がちがうと納骨を断られることがあります。
「宗派がちがうと、読経の内容もちがうから成仏できない」
「戒名は宗派によってちがうので、納骨は認められない」
こういった理由から、葬儀後にトラブルが起きます。
これを防ぐためには、まず菩提寺に連絡を入れること。
そのときには「ほかのお寺・僧侶に依頼する」ということを必ず伝えておいてください。
法事・法要も頼めるか確認しておこう
菩提寺以外に読経や戒名を頼むと、初七日法要や四十九日法要も同じ人に頼むことになります。
しかし、お寺に属さない僧侶(いわゆる派遣僧侶)に葬儀をたのむと、法要・法事には来てもらえないことがあります。
そうすると、また別のお坊さんをさがさないといけないので手間がかかります。
葬儀のことで手一杯かもしれませんが、先のことまで見越して僧侶を頼むというのも大切です。
僧侶紹介サービスは葬儀とセットで
僧侶紹介サービスを使うと、お布施の金額が決まっているので費用を抑えることができます。
お寺へのお布施の金額は多くの人が悩むところで、負担の大きい項目です。
それが一律5〜10万円前後で設定されているので、安心して依頼できます。
また、葬儀をたのむ葬儀社とセットで依頼できるのも魅力です。
葬儀の打ち合わせの流れでお寺やお坊さんを決めることができるので、時間と費用の節約になります。
まずはインターネットの葬儀社見積もりを活用して、相談してみることをオススメします。
費用と手間が大きく省けるので、多くの方に支持されています。